祥晃堂

吊香炉は、古来から客をもてなすために茶室を香りで満たし、

主人の美意識を表現するものとしても用いられてきましたが、

私たちが最も注目したのは、香を聞くことで身の穢れを取り除き、

茶室と精神を浄めるという香炉の素晴らしさでした。

様々な情報に囲まれ、心乱されることが多い現代において、

香を焚いた空間に身を置くことによって、

身が浄められ、仏の功徳を受けられるという思想は、

現代の私たちにとても興味深い示唆を与えてくれたのです。

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