伝統工芸士である庄川挽物 木地師の加藤秀明氏作と判明した木地は、
2024年、現代の名工である螺鈿師の武蔵川秀山氏の手によって
精緻な螺鈿細工や金蒔絵が施され、
眩いばかりの絢爛豪華な輝きが姿を現しました。
高岡青貝塗といわれる繊細な螺鈿細工は、艶やかな漆器に咲き誇り、
桜や紅葉が華やかに舞うそのあでやかなその様は、
まさに晃が表現したかった日本の美意識そのもの。
私たちは、完成したその吊り香炉を『薫珠』®と名付け、
高岡の地に息づく地場産業の発展に貢献し、
日本の伝統文化を送り出す礎にしたいと考えるようになりました。
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